保険の素材をセラミックに取り換えた治療例
奥歯の詰め物の場合
むし歯治療のほとんど全ては保険で治療を行うことができますが、保険で使用できる素材には制限があるため、最近では見た目の改善のためにセラミック治療を希望される方が増えてきました。
また、保険では金属を使用しなければならないため、アレルギーのリスクが伴います。審美面だけではなく、健康面や快適さの点においても、セラミック歯が優れていると言えるのではないでしょうか。
保険の金属インレー
セラミックインレー
以前保険で治療した金属の詰め物(インレー)をハイブリッドセラミックインレーに取り換えた症例です。
内容・費用 | 88,000円(税込) |
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治療期間 | 2日(2回通院) |
治療の副作用・リスク | くいしばり等がある場合、セラミック破折の可能性あり。 |
前歯の場合
前歯に限っては保険の白い素材を使用することができますが、「硬質レジン前装冠」という、金属クラウンの表側に保険のレジンを被せているもので、裏側は金属の色のままです。
保険のレジンは長期使用に適していないため、最初は白くても食べ物などの色素を吸収するうちに変色し、また歯茎がやせて下がってくると、歯の根元に芯の金属が黒い筋のように露出してきます。歯茎に触れている部分は金属のためアレルギーのリスクもあります。
こちらの患者様は見た目の悪くなった前装冠の前歯3本と左側の変色した歯をジルコニアセラミッククラウンにし、クラウンの土台となるコアも保険のメタルコアから白い非金属のファイバーコアに取り替えました。
保険の白い歯(前装冠)
セラミッククラウン
また、芯(コア)についても、前歯なので審美面を考慮し、保険のメタルコアから白い非金属(ファイバーコア)に取り替えました。ファイバーコアについては、メタルフリーの取り組みをご覧ください
- 保険のメタルコア
- 保険外のファイバーコア
メタルセラミックをジルコニアセラミックに取り換えた治療例
こちらの患者様は、下の前歯4本以外は全て補綴治療をされています。
前歯は保険外のメタルセラミックを選ばれていましたので、歯の色そのものには問題ありませんでしたが、歯茎のやせによって金属の芯が露出し、見た目が悪くなっていました。
奥歯も保険外の前装冠(前歯は保険が適用されますが、奥歯は適用されません)で治療していますが、変色と、レジンの剥がれが目立っています。
審美性の回復を希望されてのご来院で、メタルセラミックと前装冠を全てジルコニアセラミックに取り換えました。芯に白い非金属を使用するジルコニアセラミックなら、歯茎がさらにやせて来ても、黒い金属が露出する心配はありません。
治療前
治療後
下の前歯4本以外は全て補綴治療した症例です。奥歯をオールジルコニアクラウンと前装冠を全てジルコニアセラミッククラウン(スタンダード)に取り換え、また芯に白い非金属を使用した症例です。
この症例の費用 | 2,805,000円(税込) |
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この症例の治療期間 | 通常3カ月(8回通院) |
治療の副作用・リスク | 就寝時等はマウスピースの装着が必要。歯ぎしり等の癖がある場合は、セラミック破折の可能性あり |
変色した歯をセラミックで白くした治療例
薬品(テトラサイクリン)の影響による変色は、歯のクリーニング(PMTC)やホワイトニングを繰り返しても充分に白くすることができないため、セラミック歯での改善をおすすめしています。
こちらの患者様は上下ともに変色していましたが、下の歯の変色は根元の方だけで、普通のお口の状態では変色部分が見えませんので、上の歯だけジルコニアセラミッククラウンで治療しました。
治療前
治療後
上顎前歯8本をジルコニアセラミッククラウン(スタンダード)の歯を使用したセラミック治療の症例です。(神経は残しています)
この症例の費用 | 約1,100,000円(税込) |
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この症例の治療期間 | 通常3ヶ月(3回通院) |
治療の副作用・リスク | 神経を残しているので、痛みの可能性あり。歯ぎしりの等の癖がある場合は、セラミック破折の可能性あり。 |
相談承っています
セラミック歯には保険が適用されず治療費が高額になりますが、見た目の美しさが長く保たれる、アレルギーの心配がないなど、保険治療の詰め物や被せ物では得られないメリットがたくさんあります。
ホームページには、セラミックを利用して歯並びを直した治療症例や、患者様からいただいたご質問をQ&Aにまとめてありますので、そちらもご覧ください。
また、赤坂歯科クリニックではセラミック治療のカウンセリングも行っております。お気軽にご相談にいらしてください。